大会長挨拶

第38回SAM学会学術大会

大会長 髙橋 良哉
東邦大学 薬学部 生化学教室 教授
 

 此度、第38 回SAM学会学術大会の大会長に推挙され、2023年8月31日(木)、9月1日(金)の両日、東邦大学習志野キャンパス(千葉県船橋市三山)におきまして学術大会を開催すべく鋭意準備を進めております。

 今回の本学術大会では、老化研究についてユニークな取組みをしている4名の先生方をお招きし、最新の研究について特別講演と企画講演で紹介していただきます。第1日目は、サカナやハエの特性を利用した老化研究、第2日目は、細胞死制御異常と病態と緑内障治療に関する講演です。本企画が皆様の研究を進める上での情報提供の場となることを願っています。

 一方、年に一度開催される大会は、SAMの開発に携われた先生方とそれを使用する研究者が一堂に会して自由に話し合う場となっています。毎年、医学、薬学、理学、農学などの様々な分野の大学関係者のみならず、企業からの参加、発表も行われています。一般演題の発表は、すべてが完成した研究ではなく、解決したい実験の技術的な問題点や疑問点について議論し合う場ともなっております。研究の中間報告でも構いませんので積極的な発表をお願いいたします。また、既に他の学会で発表された研究成果についても、学会員との情報共有を密にしていただくためにも発表を是非お願いいたします。

 なお、今回の大会開催地である東邦大学習志野キャンパスは、日本初の陸軍騎兵旅団の騎兵第十三連隊の跡地に立地しており、キャンパス内には「騎兵第13連隊発祥之地」の碑や司馬遼太郎の文学碑(「坂の上の雲」の碑)が建っています。休憩時間などに是非ご覧ください。

 残暑厳しい中の開催となりますが、本大会が会員の皆様の有益な情報交換の場となるように努めたいと思います。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。